2006年10月19日 (木)
今回は、基本的なお話です。
まずはコーチングとはどういうものかを説明しましょう。
コーチングとは、コーチが質問をしていくことで、クライアントの能力ややる気、考えを引き出しながら、クライアントが目的地点に到着できるようにサポートするためのコミュニケーションスキルです。
といっても、よく分からない方もいらっしゃると思います。
コーチは、基本的にはクライアントにアドバイスはしないのです。
クライアントが話したことについて、どんなことを考えているのか、どういう解決方法が一番適しているのか、どういうことを大切にしているのかなどを、クライアントから聞き出しながら話を進めていきます。
具体的にどんなやりとりになるかを説明しましょう。
たとえば、クライアントには今やりたいけど、できなくて困っていることがあるとします。
「部屋の中を片付けたいけど、なかなか片付かない」
「今月から課長になったけど、どうしていいか分からない」
「今の仕事はなんだか先行きが不安で、これから先もやれるかどうか心配だ」
「やらなければいけないことがいっぱいありすぎて、どうしたらいいかわからない」
などなど、傍から見るとなんでもないことかもしれませんが、本人は他人が思っているより深刻なようです。だって、現実にずいぶん前から考えているのですが、一向に進まないのですから。
さて、こんなときはコーチはどうするのでしょうか。
でも本当のコーチはこういう風には言いません。
「こうやって片付けたらどうですか。」
「課長はこういうものではないでしょうか」
「大企業に勤めているのだから、心配はないんじゃありませんか」
「端から片付けていけば、すぐに終わらないですか」
いくらコーチは質問するだけといっても、これではクライアントは結局相談した甲斐がありません。なぜでしょうか。
クライアントが受け入れられないからです。
「こうやって片付けれたらどうですか?」
『それはやってみたんだけど、結局片付けられなかったからねぇ。。。』
「課長はこういうものではないでしょうか」
『そんな課長、僕は嫌いだなぁ』
「大企業に勤めているのだから、心配はないんじゃありませんか」
『分かっていないなあ。大企業だって、いろいろな弊害があるんだ。』
「端から片付けていけば、すぐに終わらないですか」
『だったらさっさとやってるし、コーチングするまでもない』
受け入れられない例を示しましたが、もしかしたら受け入れられるかもしれません。でも、どちらかは話してみないと分かりませんね。
もし、クライアントに受け入れられない話をコーチがしてしまったら、クライアントはこう思うでしょう。
「このコーチに話しても、無駄じゃないかな?」
一度こう思ってしまったクライアントの信頼を回復するには、コーチは大変な労力が必要だと思います。
それならば、最初からこう思わせないための会話をすればよいのです。
さて、ではコーチはどうやって話を進めていくのでしょうか。
例えばこんな感じです。
「部屋の中を片付けたいけど、なかなか片付かない」
『いま、現状はどんななのでしょうか』
『どういう風に片付けたら、満足が得られますか』
「今月から課長になったけど、どうしていいか分からない」
『あなたにとって、課長というのはどんな人ですか。』
『こうなってみたいと思うような課長はいますか』
「今の仕事はなんだか先行きが不安で、これから先もやれるかどうか心配だ」
『どういう風に不安なのでしょうか』
『将来なりたいもの、したいことは何ですか』
「やらなければいけないことがいっぱいありすぎて、どうしたらいいかわからない」
『片付かないことは何ですか?』
『どのくらいの量がありますか?』
さて、クライアントの立場の皆さん、こんな質問で本当に解決するのと思っていらっしゃるかもしれません。
実は、クライアントは、コーチにいろいろ質問されたことに対して話していくうちに、いろいろな気づきを得ることができるのです。
例えば、自分の頭の中で考えているだけだと解決策が浮かばないことも、考えを口にするだけで、ひらめくこともかなり多くあります。また人の話を聞いて気づきを得ることもあります。
もちろん質問されると一生懸命考えて答えます。
普段、このような体験をしたことはないでしょうか。ちょっと考えてみてください。
実は、脳にこんな仕組みがあるのです。
人間は質問されたり何か情報の提供があると、脳が勝手に答えや関連情報を探しに行きます。
1秒間に1000万ビットの速さで答えを探すそうです。
そう、この脳の機能を使うことで、人間は気づきができるのです。
こんなすばらしい機能を持った脳みそを使わない手はありません。
そして、クライアントはすべての答えを持っています。無限の可能性を持っています。
コーチは、こんな脳みその機能を用いて、コーチングというスキルを使って、単に答えを引き出すお手伝いをするだけです。
まずはコーチングとはどういうものかを説明しましょう。
コーチングとは、コーチが質問をしていくことで、クライアントの能力ややる気、考えを引き出しながら、クライアントが目的地点に到着できるようにサポートするためのコミュニケーションスキルです。
といっても、よく分からない方もいらっしゃると思います。
コーチは、基本的にはクライアントにアドバイスはしないのです。
クライアントが話したことについて、どんなことを考えているのか、どういう解決方法が一番適しているのか、どういうことを大切にしているのかなどを、クライアントから聞き出しながら話を進めていきます。
具体的にどんなやりとりになるかを説明しましょう。
たとえば、クライアントには今やりたいけど、できなくて困っていることがあるとします。
「部屋の中を片付けたいけど、なかなか片付かない」
「今月から課長になったけど、どうしていいか分からない」
「今の仕事はなんだか先行きが不安で、これから先もやれるかどうか心配だ」
「やらなければいけないことがいっぱいありすぎて、どうしたらいいかわからない」
などなど、傍から見るとなんでもないことかもしれませんが、本人は他人が思っているより深刻なようです。だって、現実にずいぶん前から考えているのですが、一向に進まないのですから。
さて、こんなときはコーチはどうするのでしょうか。
でも本当のコーチはこういう風には言いません。
「こうやって片付けたらどうですか。」
「課長はこういうものではないでしょうか」
「大企業に勤めているのだから、心配はないんじゃありませんか」
「端から片付けていけば、すぐに終わらないですか」
いくらコーチは質問するだけといっても、これではクライアントは結局相談した甲斐がありません。なぜでしょうか。
クライアントが受け入れられないからです。
「こうやって片付けれたらどうですか?」
『それはやってみたんだけど、結局片付けられなかったからねぇ。。。』
「課長はこういうものではないでしょうか」
『そんな課長、僕は嫌いだなぁ』
「大企業に勤めているのだから、心配はないんじゃありませんか」
『分かっていないなあ。大企業だって、いろいろな弊害があるんだ。』
「端から片付けていけば、すぐに終わらないですか」
『だったらさっさとやってるし、コーチングするまでもない』
受け入れられない例を示しましたが、もしかしたら受け入れられるかもしれません。でも、どちらかは話してみないと分かりませんね。
もし、クライアントに受け入れられない話をコーチがしてしまったら、クライアントはこう思うでしょう。
「このコーチに話しても、無駄じゃないかな?」
一度こう思ってしまったクライアントの信頼を回復するには、コーチは大変な労力が必要だと思います。
それならば、最初からこう思わせないための会話をすればよいのです。
さて、ではコーチはどうやって話を進めていくのでしょうか。
例えばこんな感じです。
「部屋の中を片付けたいけど、なかなか片付かない」
『いま、現状はどんななのでしょうか』
『どういう風に片付けたら、満足が得られますか』
「今月から課長になったけど、どうしていいか分からない」
『あなたにとって、課長というのはどんな人ですか。』
『こうなってみたいと思うような課長はいますか』
「今の仕事はなんだか先行きが不安で、これから先もやれるかどうか心配だ」
『どういう風に不安なのでしょうか』
『将来なりたいもの、したいことは何ですか』
「やらなければいけないことがいっぱいありすぎて、どうしたらいいかわからない」
『片付かないことは何ですか?』
『どのくらいの量がありますか?』
さて、クライアントの立場の皆さん、こんな質問で本当に解決するのと思っていらっしゃるかもしれません。
実は、クライアントは、コーチにいろいろ質問されたことに対して話していくうちに、いろいろな気づきを得ることができるのです。
例えば、自分の頭の中で考えているだけだと解決策が浮かばないことも、考えを口にするだけで、ひらめくこともかなり多くあります。また人の話を聞いて気づきを得ることもあります。
もちろん質問されると一生懸命考えて答えます。
普段、このような体験をしたことはないでしょうか。ちょっと考えてみてください。
実は、脳にこんな仕組みがあるのです。
人間は質問されたり何か情報の提供があると、脳が勝手に答えや関連情報を探しに行きます。
1秒間に1000万ビットの速さで答えを探すそうです。
そう、この脳の機能を使うことで、人間は気づきができるのです。
こんなすばらしい機能を持った脳みそを使わない手はありません。
そして、クライアントはすべての答えを持っています。無限の可能性を持っています。
コーチは、こんな脳みその機能を用いて、コーチングというスキルを使って、単に答えを引き出すお手伝いをするだけです。
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