あまり知らない方もいると思いますが、なんと日本の中で子供の7人に1人が貧困であるという、びっくりするデータがあります。
2019年のデータでは、子供の貧困率は13.5%です。
内閣府が実施した初めての全国的な調査「令和2年度 子供の生活状況調査」(令和3年2月12日(金)~3月8日(月)に調査実施)の結果を令和3年12月に内閣府政策統括官(政策調整担当)がまとめた情報が下記に掲載されています。
https://www8.cao.go.jp/kodomonohinkon/chousa/r03/pdf-index.html
貧困とは「社会の中のどのような人も、それ以下であるべきではない生活水準、そのことを社会として許すべきではない、という基準」と定義しています。
そして、国民を可処分所得の順に並べ、その真ん中の人の半分以下しか所得がない状態を相対的貧困と呼びます。
子どもの貧困率とは、相対的貧困の状態にある18歳未満の子どもの割合を指します。
日本財団のホームページに、子供の貧困率の遷移のグラフがあって分かりやすいので、ここをお知らせします。
https://www.nippon-foundation.or.jp/what/projects/ending_child_poverty
調査によりますと、親子2人世帯の場合は月額およそ14万円以下(公的給付含む)の所得しかありません。
特にシングルマザーの場合は、非正規雇用が多く年間所得も低い方が多いです。
こうした世帯で育つ子どもは、医療や食事、学習、進学などの面で極めて不利な状況に置かれ、将来も貧困から抜け出せない傾向があります。
親が働いているという事で、家事がおろそかになります。
そうなると、家事は子供の担当ということです。
こういう子供たちを「ヤングケアラー」と呼んでいます。
学校に行く前に洗濯をしたり朝食の準備、学校から帰ったら夕飯の準備、家の掃除、洗濯を取り込んでしまうなどをやっているとそれだけで疲れてしまいますね。
このような状況で学校の予習・復習はできるのでしょうか?
このようなヤングケアラーの子供たちをどうしたらよいのか、どんな施策があると子供が幸せになれるのか、考えていく必要があります。
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