自治体の取り組み例

レタス王国 川上村のQOMから、職場の働かない人を考察する。

公務員試験の面接対策で、かなり重要な位置を占めている「やりたい仕事」への対策において、様々な自治体の課題に対する施策を見ていますが、今回ご紹介するものは、皆さんの働く職場にも言えることではないかと思えるものだと思ったので取り上げました。

事例は、長野県の川上村という日本一のレタス王国のお話で、プレジデントオンラインに掲載されていたものです。
「日本一のレタス王国」長野・川上村が外国人に頼りきる農業から脱却できたワケ 彼らは労働力ではなく「仲間」である | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

西尾 友宏(にしお・ともひろ)さんという農林水産省課長補佐の方が、平成27年から30年まで長野県川上村に赴任し、副村長として地方創生施策の企画立案を主導したときのお話です。

川上村での経済儒教を立て直しができても、人口減少は止まりません。

ご多分に漏れず、川上村でも農家の嫁になる人はとっても少なく、20代から40代の半分以上に配偶者がいないという状況でした。

このような状況からは子供が多く生まれるわけでもなく、さらに人口が減っていくということになるわけです。

そこで、この西尾さんは「結婚の幸福度指数QOM(Quality of Marriage)から、川上村の幸福度を探りました。
すると、全国最下位の件よりも低いQOMで、さらに分かったことは、男性よりもはるかに女性のほうが低いことが分かったのです。

これでは、都会に出て行った女性はもちろんのこと、外から来てくれる女性なんていないのは当然だということです。
しかも、「女性が住みやすい村にするためにはどうしたらよいか」というアンケートをとり、そこで男女差が大きく出たのは「女性に対する社会意識の改革」という項目でした。

これはどういうものかというと、「田舎に行けば行くほど男性優位の傾向が強い。加えて、コミュニティーの結束が強いので、長老的に物事を決めていくのが高齢の男性。」ということで、アンコンシャスバイアスも含めて、女性に対するいろいろな意識が問題の基になっているということでしょう。

しかも、女性の生活満足度が高い家庭のほうが子供の人数が多く、満足度の低い家庭では自由度が低く感じているところからこそもの少なさにつながっているという分析もありました。

また、さらに一つの大きな特徴として、若年の女性が高い自己実現意欲を持っているという事実も見えてきたそうです。
ですが、この自己実現意欲も、農家の嫁として日々を過ごしている間に、どんどんと目減りして、不満を抱えるということに至るのでしょう。

これって、職場でも言えることではないでしょうか。

決して女性だけのことではなく、男性もです。

職場環境(偏った人事評価や困った人間関係も含む)が悪ければ満足度も低く、それが続けば自己実現意欲も失い、労働意欲もなくなり、転職や休職者、はたまた仕事をしない人がどんどん増えていくということです。

転職者支援をやっていて最近びっくりしたのは、女性の不遇のお話です。

これは本当のお話ですが、ある地方の中堅どころの会社で、女性事務員は評価対象でないとか、必要な会議にも参加させてもらえないとか言われることがあるということです。
その会社の女性社員はどんどん辞めていっているとのことでした。

ちなみに、私が話を聞いた女性は、とっても仕事ができる人で、難しい転職にも成功しています。
だから、実力がないわけではないのです。

たまたま女性の例ですが、もちろん男性だって、同じようなことも起こっています。
上司は好き嫌いで判断するともいわれていますから。

転職した女性は、「少しでもほかの人の助けになればと思っていろいろと進言してきたけど、疲れました」とのことでした。自分がやっている仕事に意味が感じられなければ、だんだんと意欲もなくなってきますね。

そして、積極的に行動しよう、自己実現しようという気も起らなくなってきます。

あなたの周りの働かない人、本当に働かない人って決めつけていいのでしょうか?
もしかしたら、あなたの未来も同じかもしれません。