なぜ50歳を過ぎた社員は「新しい価値を生まない」のか

確かに年を取ると頭が固くなるなあとは思います。
だから、「50歳過ぎは新しい価値を生まない」といって、どんどん進んでいるのが、リストラです。

最近はリストラと言わず「希望退職」と言います。
「人員整理」を目的としており、会社側から強制せず従業員の意思が最優先とされる退職なので、希望退職です。
では、肩たたきがないかと言われればそうではなく、かなりえぐいことも行われます。この内容は今後ご紹介しますね。

2019年の希望退職募集は1万人越えたそうです。
https://news.mynavi.jp/photo/article/20191206-934220/images/001l.jpg
マイナビサイトに掲載の、東京商工リサーチの12月6日発表データによると、11月末時点で上場企業36社、対象人数は11351人とのことです。

記事には「2014年の年間実績を上回り最多を更新した」と書かれていますが、今は大変な時期だと思わせたいのかなと思いました。
だって、グラフを見ると、2013年は54社10782人で、それ以前はこれよりも多いようなグラフになっていますよ。
https://news.mynavi.jp/photo/article/20191010-907676/images/001l.jpg

まあ、今までと何が違うのかというところはというと、おそらくですが、「業績が堅調でも募集している」というところではないでしょうか。
アステラス製薬、中外製薬、カシオ計算機、キリンHDなどは業績が堅調ですが、希望退職を募っていますし、また、すでに2020年以降で7社合計1500人を募集予定とのことで、この7社のうちほとんどが業績が堅調な業界大手ということでした。

さらに、2018年から景気動向指数は下がってきており、2020年はたとえオリンピック景気があったとしても一時的なもので、他はこのまま下がる要因しかないので、さらにこの状況は増大するのはないから、今のうちに人員整理を行っておこうという考えなのでしょう。

また、希望退職対象年齢を見てみると、ほとんどが45歳もしくは50歳以上となっています。
この年代はバブル期の入社で、6人に1人がいるらしいです。

私がかつていた会社も「同期が10%」を占めていましたね。今はそのツケが回ってきているのだと思います。それに比べて、就職氷河期は本当に大変だったと思いますが、その年代を埋めるためにキャリア採用をしている会社が少しずつですが増えてきています。

では、バブル組がターゲットとなっている理由はと言えば、こんなことが言われています。
・頭が固い
・扱いにくい
・モチベーションが低い
・給料が高い
・定年延長が70歳になりそうなので、財源確保が難しい

人手不足もあって、今、この年代の頭が固い、扱いにくい、モチベーションが低いという部分を何とか教育して、即戦力に変身させようとする研修が流行り始めています。

でも、ちょっと待ってください。
最初の3つ。
おかしいと思いませんか?
バブル組が入社したとき、皆さんはこのような方たちだったのでしょうか。

きっと、そんなことはないと思います。
入社時は希望に満ち溢れ、頑張って会社に貢献したいと思っていた人たちです。
そうです、今の若い人たちと変わりません。
それがなぜか、いつのまにかこのようになったのですよね。

残業に明け暮れ、上司の言うことに翻弄され、歯を食いしばって頑張ってきて、景気が悪くなったころから派遣さんや庶務さんがいなくなり、人がどんどん減っていくので仕事量が増え、そういうのを回すだけで手いっぱいで勉強するどころじゃない。
トラブルなく仕事をこなしていくのは大変なのだが、これは評価されない。地味な仕事を任された人も評価されない。
1回でも目立つ仕事をした人が評価される。

そんなことないと思うかもしれませんが、私はそんな光景をたくさん見てきました。
陰で泣いている人もたくさん見てきました。
そうやって、長い時間をかけてやる気を削がれると、だんだんと人の心は腐っていきます。

それで、今40代以下の人でもいずれはそうなる可能性が大きいのです。
最近は働き方改革の間違った施策で疲弊して、会社の対応が不十分だと、若者がどんどんと辞めていっています。
なんといっても、企業は新人と選抜者以外の教育は、積極的に行っていないところが多いと感じますし、不況になると、まず教育費が削られていきます。

つまり、新しい価値を生まないのではなく、新しい価値を生まないような人たちにしてきたのではないでしょうかね。

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。