職場でいじめにあう50代女性が転職に悩むご相談

このご相談を受けて、他人ごとではないと思いました。

みなさんの周りにも、新卒から働いている50代の女性がいらっしゃるかもしれませんね。

特にこれといった能力はなく、地味に事務処理をやってきました。
最初の頃は様々な仕事を任されました。きちんと仕事はこなし、上司にも認められていたと思います。
しかし、能力がない男性でもどんどん昇進していくけど、女性は昇進する人がいませんでした。昇進したとしても、コネのある人だけでした。
そして、だんだんと男性の補助の仕事しか任せられないようになってきました。

また、やりがいのある仕事は若い人に任せようとなり、だんだんと古い人しか知識を持っていないような仕事や、地味な仕事を振られるようになりました。
上司も、若い人を評価して、地味な仕事をしているような人を評価することがなくなってきました。
さらに、評価基準も何回か変わり、そのたびに評価を下げられてきました。

こういったことがありましたが、誰に相談をしても変わることがなく、心の中で怒ったり悲しんだりしながら、いろんなことを諦めてきました。
すべて乗り越えてきたと思ってきましたが、そろそろ心が壊れたみたいで、仕事に身が入らず、もともと嫌な気分になっていたのですが、さらに会社に行くのが嫌になってきました。

このままこの会社で働くか、それとも転職をするか、いっそのこと仕事をせずにのんびりするか、考えているところです。

この記事を読んで、「もっとこうしたらいいのに」とか、「なんでこうしなかったの」など思っていらっしゃる方もいるかもしれません。

そんな方に、是非わかってほしいことがあるのです。
このご相談者の方がどんな時代に生きてきたかということを。

どんなに仕事ができても、女性というだけでやりたいことをさせてもらえなかったり、昇給昇進の差別が当たり前だったり、女性だけに雑用が回ってきたり、そんな時代に生きた方です。

相談しても、女性だからとか、前例がないからということで、悔しい思いもしてきたことでしょう。
それを乗り越えようとしても、八方塞がりな状況をみなさんは想像できますか?
それで、彼女はいつも諦めることを選択してきたのでしょう。

また、20~30代は、今のように簡単に転職できる時代でもありません。
正社員のキャリア採用を探すのも大変ですし、まだまだ「転職するなんてとんでもない」と思われている時代です。
そして、今やっと、もうすべて終わりにしたいと思ったのでしょう。

もし、仕事をしなくてもお金に困らない状況であれば、「ゆっくりお休みください」と助言できればなあとは思います。
でも、それでは彼女の気持ちが置き去りにされるかもしれませんので、どんな選択肢があるのか、一緒に考えてみました。

  1. 転職する
  2. このまま会社に残る
  3. 起業する
  4. 仕事を辞めて、好きなことをする

1の転職するを選んだ場合は、かなり厳しいでしょう。
まず、求人数が極端に少ないです。仕事に特殊性がない場合は、若い人との競争になり、ほとんどの場合は、伸びしろと賃金の理由で若い人が採用されます。

どうしても転職したい場合は、辞める前に転職先を探す必要があります。辞めてからの転職はもっと大変だからです。

また、転職したからと言って、転職先が良い会社だとか、希望の職種とも限りません。いやだからもう一度転職なんてできないし。

知り合いのコネを探してみるのは良い選択だと思います。

2のこのまま会社に残るというのも、本当はつらいと思います。だって、心が壊れる寸前なんですから。
でも、お金が必要であれば、転職や企業という危険を冒すよりも、このままここでじっと耐えるという選択もあるでしょう。

また、他部署に異動できれば、少しは気持ちが良い方向になるかもしれません。積極的に、他部署の上位職の方(年齢的にの知っている方は多いと思いますので)にお会いして、社内転職もできるのではないかと思います。

それに、よく考えると、今の会社って、長年勤めてこれた会社なのだから、とっても素晴らしい会社だと思いませんか?

3の起業するですが、これは、何か技術がないと難しいでしょう。
起業準備をせずに、いきなり辞めますというのはお勧めしません。

4の好きなことをする、本当はお勧めしたいことです。
もう30年も働いてきたのです。
あっという間だったかもしれませんが、結構長いです。

その間の疲れをさっぱり落として、これからの人生は、もうそろそろ自分の好きな時間に当ててもよいのかなと思います。
そう、まだまだ人生は長いので、これからをどのようにに過ごしていきたいか、じっくりと考える時間を持ってみましょう。

決断するのはとても大変でしょう。
どう選択したとしても、後悔のない人生を送っていただきたいと思います。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次