感情開放コーチング

積極性を相手の立場から考えてみると、リーダーとしての資質が見えてくる

よく質問してくる人と、ほとんど質問してこない人がいます。さて、この時点での実力は同じだとして、どちらの方が早く出世するでしょうか。

ちょっと、愚問だったかもしれません。

あまり積極的でも「うざい」と受け取られるかもしれませんが、ある程度積極性があるのは、多くの人から良い印象を持たれると思います。

ちょっとぐらいできなくても、たくさん質問をしてくる部下の方が可愛いと思うものなのです。
“接触回数が多い”からです。これ重要。

でも、程度の低い、調べればすぐにわかるような質問をたくさんしてくるのは、ダメです。少しなら許すけど。
それから、何を質問したいのか分からないような話し方もダメです。時間をとられるのが嫌だから。暇だと許すけど。

実は、これって、上司から部下への対応も同じです。
もちろん質問じゃなくて、状況の確認をすること。

私の体験ですが、こんな上司がいました。

他の人と積極的に上司自ら話しているのに、私には、私から話に行かないと全くコンタクトがないのです。他の人との話は、上司自ら仕事ではない話をしているんですよ。
ネグレクトですね。

皆さんには、このような状況にはなってほしくないのです。こんな職場にいるのは、とてもつらいです。部下にこんな思いをさせる上司というのは、良い上司でしょうか?

ある管理職の方から、こんな相談がありました。
「来月退職する人がいるんだけど、突然の話でなんだか悲しいんだよね。どうしたらよかったかな?」

私は、こう質問しました。
「部下の中でプライベートな話を一番している人が10とすると、その人はどれくらいなの?」

その管理職の方は黙り込みました。
そして、言いました。
「2かな、1かもしれない・・・・」
「でも、彼は優秀なんだよな。」

その管理職はどうすればよかったのか、お判りでしょうか?
なぜ、部下は転職を決意したのかお判りでしょうか?

私の予想ですが、その部下は、こんなことを思ったのかなということを挙げていきたいと思います。
・自分は評価されていると思えなかった
・疎外感が大きかった
・自分がいなくてもいいのではと思った

上司の言い分は、こうだと思います。
「報連相がない」

報連相は十分にしていたと思いますよ。実力があるから、ある程度報連相がなくても十分にうまくやっていけたんです。便りがないのは良い便りと言いますね。
だから、優秀だと思ったのですよね。評価もしていたと思います。

管理職としては、自分の行いはどうだったのかを考えてほしいと思います。

報連相がないって、それって相手が悪いって言っていますね。相手の責任。
報連相の問題点は、自分は何もしなくてもよい、相手が自分に対してやらなければいけないと思ってしまうことです。

接触回数が多いとそれだけ親近感が増します。
普段話せていない部下とは、積極的に世間話をしてみましょう。