長所をはっきりさせると、できることややりたいことも変わって、志望動機がグレードアップする

みなさんは、自分の長所をどこまで知っていますか?
きちんと深堀れていますか?

公務員面接対策でカウンセリングをするとよくわかるのですが、長所を過小評価している人が多いと思っています。

長所でよく聞くのは「よく気が付く」というものです。

必ず、その時のエピソードもお伺いしますが、だいたい似たような感じで、「○○さんが困っているのを見て、声をかけた」なんて感じです。

これは、公務員にとってはとても大切で、確かに気働きができる人と一緒に働くと、いちいち言わなくても細かいところまで気が付いてくれたりして、とっても助かるし、口うるさい人と思われなくて済むし、お互いに良い状態で働くことができると思います。

なので、素晴らしい素質を持った人と受け止めてもらえると思います。

でも、それだけでは足りないのです。
そんなのを長所に持ってくる人は、公務員にはたくさんいますから。

公務員面接対策のカウンセリングでは、私の場合は、最初に今までの経歴と入退職の理由、受験歴などを細かく聞いていきます。
その中で、やっていた仕事はどのようなものだったか、どんな体験ができたのかも聞いていきます。

そうすると、「よく気が付く」という長所は、こんな事柄の中では別の顔が見えてきます。これらの事柄では、実際にどうしていたかを聞くのです。

  • 上司からのアドバイスを受けるときの姿勢や受け取り方
  • 人からのアドバイスに対する行動と展開の仕方
  • 辛い仕事に対する行動の仕方や考え方
  • トラブルがあったときの対応

「よく気が付く」というのは、こんな風に変化します。

相手の行動や言葉をよく観察して、その次に何が起こるのかを想像して、想像したことに対応する。

「この何が起こるのかを想像して」の部分は、今までの経験だとか、誰かに言われたことだとか、自分だったらこうする、もしくはこうされたいと思うことなどを総動員しています。

そうすると、単なる「よく気が付く」ではなく、

「相手のことを考えた一歩先の行動ができる」

になるのです。

これは単に、「受付に来た住民が困ってるようだったので声をかける」という状況ではなく、例えば、住民から何かしらのトラブルを持ち込まれたときに、「どんな問題なのか」「この住民はどう解決したいのだろうか」「行政としてはどこまでできるだろうか」などを即座に考えることができるだろうと判断できるのです。

そうなると、この人は窓口対応ではなく、何か小さくてもよいから事業を任せてもよいかもしれないと思ってもらえます。

そして、「常に、相手のことを考えた一歩先の行動ができる力を生かして、住民のために安心安全に一生涯を通して生活できる街づくりを担っていきたいです。」と志望動機を締めくくれます。

長所をもっともっと深堀って見ることをお勧めします。

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